写真提供:株式会社小学館
「制作中に聴いていたら絶対に意識しちゃってた(笑)」
実は撮影のこの日、両アーティストが会うのは、約2年ぶり。
出場した2021年のNHK紅白歌合戦以来の再会で、主題歌の制作中に直接会うことはなく、「お互い、どんな曲をつくっているのか、全く知らなかった」(YOASOBI、Ayaseさん・写真左)と言います。
取材時には、3人で本編の OP と ED の映像を初鑑賞。
はじめてお互いの曲を映像とともに聴いた感想を、miletさん(同右)は、「一緒に観ることができてすごく新鮮でした!でも、自分がEDテーマを完成させてから(OPテーマを)聴けてよかった・・・!と改めて思いました。制作中に聴いていたら絶対に意識しちゃってたから(笑)」とも。
トップアーティスト同士のいい化学反応に手ごたえ
トップアーティスト同士の対談については、「今までいろいろなアニメの主題歌を担当させていただきましたが、こうしてOPテーマ・EDテーマの各アーティストが集まってゆっくり話をすることははじめてかも」(miletさん)と言うように、原作の世界観をどう曲で伝えるか--、それぞれのアプローチや表現の違いを鮮明にしていきます。
miletさんは、「コミックスを読みながら、『このシーンはいいな』『ここの言葉が素敵だな』と思っていたところが、OPテーマで曲としてすべて表現されていたので『すごいことになっている!』と思ったんです」。
一方の YOASOBI の ikuraさん(同中)は、「miletさんが歌っているEDテーマを聴いているとき、『葬送のフリーレン』の世界に漂っている空気に包まれているような、不思議な感覚になったんです」。 そして出来上がった曲は、OPテーマとEDテーマがきれいなひとつのストーリーに。
Ayaseさんは、「OPテーマとEDテーマは基本的には別物で、各クリエイターがそれぞれに表現すればいいと思っているんだけど、今回は結果的にすごく相性のいい 2曲 になったんじゃないかと思います」と、クリエイター同士のいい化学反応に手ごたえを感じたと言います。